本とPCとカナリアと

美容とコスメにはまった会社員の記録

#夏だしフォロワーさんの怖い話教えてください

こんばんは。凛です。

 

夏の夜になると必ず見るハッシュタグがあります。

 

#夏だしフォロワーさんの怖い話教えてください

 

私は都市伝説や心霊系のお話が好きなのですが、映像で観るのは得意ではありません。

 

文章を目で追う位が丁度良い怖さなのです。

 

そう説明すると、相手には(こいつ何言ってんだ…)って顔をされるのですが、私も自分で何言ってるんだって思います。

 

Twitterでこのハッシュタグを見て、鍵付きのアカウントで私も書こうと思ったのですが、思いの外文字数があったので、折角ですしこちらに書くことにしました。

 

嘘だと思う方も居ると思うのですが、そう思ったらこの話はフィクションとして見ていただいて大丈夫です。

 

それでは、今回は私が体験したちょっと怖かった話をします。

 

f:id:fulfulfulugi:20190712171732j:image

 

 

金縛り姉弟

 

私は霊感が全くありませんし、金縛りは脳の疲れから起こるものと科学的に言われている事も知っています。

 

怖い話は好きですが、それはフィクションとしてで、自分の身に降りかかるのは避けます。

 

旅先で友人が心霊スポットの森に行こうとするなら、自分が霊に憑依されたフリをしてでもやめさせます。金縛りだって科学的に証明されています。そんな所にいっても時間の無駄ですよ。きっとね。

 

弟と同居していた頃、しばしば金縛りにあっていた際は「勉強のし過ぎで疲れてるんだろうな」位に思っていました。

 

進学と共に下宿する弟が、家に帰省してきた途端具合が悪くなるのも、両親や私が掃除が苦手で自宅が埃っぽいのかな位に感じていました。

 

私自身も稀に金縛りに遭っていたのですが、酷くストレスがかかっていた頃で、疲れているのかなと軽く考えていました。

 

ある夜、何度目かの金縛りに遭いましたが、いつもと様子が違いました。

 

何かに首を絞められている感覚があるのです。

 

それは人間が手で頸動脈を圧迫する様なものではなく、墓場に行った時に感じた様な淀んだ空気が、私の首にそっと巻きついているような感覚でした。

 

咄嗟に「女の人が私の首を絞めている」と感じ、ネットで見た対処法を講じました。頭の中でひたすらにエロい事を考えました。

 

そのままいつの間にか眠ってしまい、気づいたら朝になっていたので「何だ夢か」と安堵しました。

 

後日、帰省してきた弟が「帰ってきた晩にまた金縛りに遭った」と嘆きました。

 

いつも寡黙な弟がやけに饒舌だったので、詳しく聞くと「白い服を着た髪の長い女の人が、自分に跨って首を締めてきた」と言うじゃないですか。それは私の首を締めてきた幽霊そのものでした。

 

その瞬間、心臓辺りがひゅっとなりましたが、白い服を着た髪の長い女の人の幽霊と言うのは昔からよくあるイメージ像です。偶然2人の夢が被ってもおかしくありません。

 

私が金縛りにあった時は、どんな感じだったかなあと思い出していると、ある事に気付きました。

 

金縛りに遭ったと分かったその瞬間も、

「首を締められている」と直感した瞬間も、

エロい事を考えて安寧を求めていた間も、

 

私は1度も目を開けなかったのです。

 

只々、得体の知れない恐怖から逃れようと固く目を閉じていました。

 

では、私は何故、自分の首を絞めている者の容姿が分かったのでしょうか?

 

学校の怪談

 

高校に入学して数ヶ月。

授業中、徐ろに技術教諭のA先生が話し始めました。

 

「この学校は出るよ」と。

 

噂程度なら良いのですが、長く勤めていたA先生は、自分も怖い体験をした事がある様で、その話は私達生徒を悪戯に脅す為のものではなさそうでした。

 

技術室に響いて消えた足音、

倉庫のテーブルに腰掛ける誰か、

職員室の前を駆け抜けた笑い声。

 

次から次へと出てくる話は、学校の怪談と呼べる程規則性は無く、先生の言葉選びの拙さが余計に事実だと証明している様でした。

 

在籍していた高校は広く、使っていない階が有るくらいでした。

 

高校生が怖い話をいくつも聞いたら絶対にこの話題が出ます。

 

「肝試しをしようよ」と。

「使っていないあの階で」と。

 

今の私なら止めるのですが、当時は断る勇気が無く、一緒に行く事になりました。

行うのが夜中では無く放課後だったのも要因となりました。

 

何人かで該当の階に行くと、使用されていない故に電気が消され、夕方でも薄暗かったです。

 

肝試しの内容は、順番にこの階を往復するだけ。

特殊な作りの学校だったので、自分達が普段使用している階とは間取りが異なり、それだけでも新鮮だったのです。

 

とはいえ、薄暗いだけで明かりがないわけではなく、これは難なくこなせました。

 

でも、高校生の好奇心は絶大なので、それで満足しないんですよね。

 

今度はその階の片隅にある、長い通路を往復しようとなりました。

 

細いその通路は途中で横に折れていて、避難経路を示す緑の光以外何も明かりが無く、真っ暗でした。

 

流石に皆躊躇して、全員で一気に通路を往復する事になりました。

 

結論から言うと、何も起きませんでした。

 

得体の知れない何かに追いかけ回されたり、避難経路誘導灯が消えてしまう事もありませんでした。

 

そもそも、沢山の高校生達が暗闇で大騒ぎしていたら、霊も出るのを躊躇うのでは無いでしょうか?

 

騒ぐ友人の1人が私にぶつかり、私は咄嗟に壁に手をつきました。

 

ふざけすぎたよと笑いながら、真っ暗な通路の突き当たりまで行って戻りました。

 

数年後、そんな事もあったねと友人と話してる時、私は初めて違和感を感じました。

 

何故私が“壁に手をついた事”を鮮明に覚えていたのか分からなかったのです。

 

私は記憶力が良くありません。 

肝心な事もよく忘れます。

 

友人達とあの日肝試しをしたことは楽しい記憶ですが、沢山あった当時の記憶のほんの一欠片なのです。

 

笑い合った記憶があっても、その日どんな髪型だったとか、何月何日だったかとか、細部までは覚えていないのです。

 

何故“壁に手をついた”なんていう、どうでも良いシーンを鮮明に覚えているのでしょうか。

 

当時の事を脳内で何度もリプレイして気がつきました。

 

学校は本来、マンション等の普通の建物よりも通路幅は広く取られています。

 

友達がふざけて私にぶつかっても、咄嗟に壁に手をつけない位には広いはずなのです。

 

あの真っ暗な通路は、私達が横2列で歩けるくらいしか幅がありませんでした。

学校という公共施設としては、やや通路幅が狭いのです。

 

とは言え、私は全国の学校の構造を知り尽くしている訳ではありません。

通路幅だって私の記憶違いの可能性もあります。

 

ただ、この記憶が本当なら、納得がいかない事があるのです。

 

暗闇の通路で記憶に有るのは、緑に光る避難経路誘導灯です。

 

普段私達が使っていた階の避難経路誘導灯が設置されている通路は、幅がもっと広く、明るい場所でした。

 

何故、あの階のあの通路は避難経路なのに他の階より通路幅が狭かったのか?

 

そして、大切な避難経路を狭くしても作らなければいけなかったスペースがあるのに、どうしてその階を使わずに常に照明が落とされているのか?

 

もう卒業して10年程経つので、この記憶が正しいのか確認しに行くのも億劫なのでしませんが、この記憶がどうか私の間違いだと願うばかりです。

 

文豪の泊まる宿

 

学生の頃、アルバイト先の人達と旅行した事があります。

 

酷い人見知りの今から考えると想像を絶する行動力ですが、当時は旅行をしてみたいという欲の方が優っていたのでしょう。

 

観光地を決めるのも、宿を決めるのも、手慣れた知人Iが行ってくれました。

 

宿はとある文豪が懇意にしていた場所と聞いて、読書好きの私はちょっとだけわくわくしていました。

 

車で現地に向かい、まずは荷物を置こうと宿にチェックインしました。

 

女将さんに導かれ部屋に向かっていると、照明が当たっているのに暗く感じる場所がいくつかありました。

 

電球のワット数が違うのかな?と思い、あまり気に留めませんでした。

 

一緒に旅行をしたメンバーは、私を含め女性3名、男性3名でした。部屋は性別で分けて予約していました。

 

女性部屋に荷物を置き、施設内にある大風呂に入ろうという話になったのですが、私はその時ちょっとした怪我をしていて、大風呂に抵抗がありました。

 

私は「申し訳ないけど、私は備え付けのお風呂に入るよ」と言い、部屋の奥にある浴室への扉を何となく開けました。

 

前項目でも書きましたが、私は霊感が全く有りません。

 

そんな私でも、浴室の扉を開けた瞬間に感じたのです。

 

「居る」と。

 

「ねえ、大風呂に行く時隣にも声をかけようよ」

知人達がそう言い、部屋から出て行こうとしました。

 

私はまだ備え付けのお風呂に入るつもりでしたが、何となく部屋に1人で残っていたくなくて、とりあえず彼女達について行くことにしました。

 

男性達は隣の部屋を取っており、I達の肩越しに中を覗くと、私達の部屋と鏡合わせの間取りでした。

 

I達が男性達を大風呂に行こうと誘っています。

誘われた内の1人がこう言いました。

 

「そうだね、大風呂に行こう。備え付けのお風呂は…ちょっと…雰囲気が…」

 

私以外にも、水回りから何かを感じ取った人がいたのです。

 

分からなかった国語の問題が答え合わせされた様でした。この場合、当たっていて欲しくはなかったのですが。

 

大風呂に行く友人達を見送り、私は部屋の備え付けのお風呂に入りました。

 

もし今後、同じ様な状況に立たされる方が居たら、少し我慢をして大風呂に行くことを選ぶのをオススメします。

 

体を洗っている最中や入浴中、常に何かが「居る」感覚がありました。

 

こういう時って「何かに見られている気がした」って表現するじゃないですか?

 

私は何かの存在を感じていた間の事を、上手く言語化出来ません。あの雰囲気を、私のボキャブラリーで補うことが叶わないのです。

 

ただ、もし1番近い表現をするなら、そう。

何かにじっと見られていました。

 

もしこれを読んでいる方が同じ様な目にあって、あの感覚を言語化出来たなら、私に是非教えて下さい。

 

とりあえずは、お風呂で命を落としたりすることなく、無事に汗を流せました。

 

大風呂から戻ってきた知人達と遊び、クタクタになり、風呂場で感じた雰囲気は私の勘違いだったのかも、と疲れた頭で思いました。

 

私は体力がないので、酒盛りをする知人達を横目に、布団に入りました。3枚敷かれた布団の1番入口側。

 

もう思考は睡魔に負けそうで、瞼は重く閉じる直前でした。

 

私の視界が何かを捉えました。

 

柱の下の方に隠す様に、あるものが貼られていました。目を凝らすと、それは私の中指ほどの高さのお札でした。

 

風呂場で感じた存在は勘違いじゃない事を悟りました。私の妄想だったら嬉しかったのですが。

 

知人達は楽しそうに酒盛りをしています。

私は黙って眠る事にしました。

 

ただ、何も感じていない風な知人達が少し憎らしくなり、眠る寸前、少し意味ありげに言ったのです。

 

「眠いので寝るけど、もし私の様子がおかしかったら起こしてね?」

 

 

止まる時計と本当に怖いもの

 

私が小学生だった頃、居間の時計が動かなくなりました。

 

電池が切れたのかな?と思い、母と交換しましたが、ふと目をやると止まっています。

 

故障かなあと思い、他の部屋に仮置きしていたのですが、そちらでは問題なく動きました。

 

その後も居間では食事中に突然電気が点滅したり、居間だけ暗く感じる時があったのですが、電気の寿命なのかなと思っていました。

 

そんなある日、帰宅した弟が「マンションの前に警察がいっぱいいたよ」と言いました。

 

何があったかは分かりませんが、私の両親は不在だったので、家の戸締りを確認し、弟と過ごしました。

 

帰宅した両親に顛末を話し、事情を聞きに言ってもらったところ、同じマンションの住人が亡くなっていたとの事でした。

 

亡くなった方は1人で住んでいたおばあさん。

同じ洗濯物がいつまでも変わらずそのままなのに疑問を抱いた方が通報したそうです。死後数週間が経過していたそうで、所謂孤独死です。

 

そのおばあさんは、私達家族の住む部屋の真下の部屋に住んでいました。

 

そして、遺体が発見された場所は、私達の住まいの居間の真下だったそうです。

 

10年以上の時が経ち、最近、母に「居間の時計が何度も止まったの覚えてる?」と聞いたら「そんな事あったっけ?」と聞き返されました。

 

えっ、人が亡くなったのに覚えてないの?

と衝撃を受け、母に事の詳細を説明したのですが、やはり思い出せないそうです。

 

そんな母を見るうちに、私は私の記憶が正しいのか分からなくなりました。

 

小さい頃に衝撃を受けたのは確かなのですが、成長するにつれ記憶には靄がかかり、それが細部まで事実なのか?と問われると、自分を疑ってしまうのです。

 

もしかしたら、自分の都合の良いように記憶を改ざんしているのかもしれません。

 

人の記憶とは当てにならないものです。

 

イジメをしていた子供がそれを忘れて大人になる様に、

 

パワハラを働く上司がそれを反芻や反省などしない様に。

 

怖い話をザッピングしていると、必ず「人間が1番怖い」と語る人がいますが、本当にそうだと思います。

 

心霊ではなく人間が怖い話は、本当にそんな人間が存在するのかと疑いたくなる位、狂気じみた話があります。

 

でも、その話の主人公が自分じゃないと確信している根拠は何なのでしょうか?

 

自分の記憶や生き様が改ざんされていないなんて、何が証明してくれるのでしょうか?

 

いつだって私は自分達がその話の主人公になる可能性を秘めているのです。

 

#夏だしフォロワーさんの怖い話教えてください

 

このハッシュタグは毎年夏になるとこぞって書き込みがあります。

 

来年、書き込むのは誰でしょうね?

 

 

 

 

 

本日もここまでお読みいただき、ありがとうございました。